コントロールキット

MSM9841コントロールキット
MSM9841コントロールキット概要
MSM9841コントロールキットはMSM9841のデータ作成、機能評価するために必要な機能を網羅した製品一式です。
【一般呼称】
MSM9841コントロールキット
【形式名称】(ご注文時には、この名称をご使用ください)
MSM9841CTL KIT
【キット一式(同梱)】
EVABOARD MCU 01
MSM9841 EVA BD
USB ケーブル
AC アダプター
CD-ROM(EvTool (CTL KIT専用ソフト))
「ご使用上の注意」などの書類

MSM9841 概略機能(ブロック図)
MSM9841は音声データ専用のメモリを使用しない録音再生のアプリケーション向きの音声LSIです。
左のブロック図に示すようにMICamp,LINEamp を有し、僅かな外付け回路でマイク入力、LINE入力できる。またAD/DAコンバータは分解能14bitである。沖電気独自の特徴あるコーデック(圧縮伸張)、LPF、強力な外部インターフェース回路などがある。
外部インターフェース回路にはCPUインターフェース、FIFO,DMAC I/F,外部DA/ADコンバータとのシリアルI/Fがある。これらの外部インターフェース回路を使って様々な応用が可能である。
音声の再生はステレオ対応であり、8段階の音量調整もできる。
MSM9841緒元抜粋
電源 2.7-5.5V
OPamp利得 Gopn=40dBmin
負荷Z(OL,OR) 50kオームmin
パッケージ 64Pin-TQFP
再生方式 2/4bitADPCM2
8/16bitPCM
Fs 4-44.1KHz
音量調整 8段階
2chステレオ対応
16/8バスインターフェース
☆詳しい資料はこちら!

MSM9841 コントロールキット
MSM9841コントロールキットは、EVABOARD-MCUとMSM9841EVA BDおよび付属品からなり、MSM9841の評価、音声データ制作時にMSM9841データの評価などに使用します。
EVABOARD-MCUはMSM9841EVA BDの制御をするものであり、PCから専用のソフトでコントロールするUSBポート、手動でMSM9841EVA BDの制御するためのKey、表示部などがあります。PCからUSBポート経由で転送される音声データを記録する32MbitFlashROMを搭載しています。
MSM9841EVA BDには、MSM9841の機能の確認に必要な端子、切り替えジャンパ、マイク、LINE入力、ステレオ左右SPの出力Jackなどがあり、各入出力Volumeがあります。
FlashROMへの音声データ書き込みを行った後にOFF-LINEでKEY-SWによる評価ができるので、営業デモする場合は事前に書き込みを行って持ち歩く事ができます。
☆詳しい資料はこちら!
ハードウェアPDFファイル
ソフトウェアPDFファイル
EVABOARD-MCU、MSM9841EVA BD緒元および付属品
外部電源 5〜12V
SP出力 約0.1W (8オーム)
MIC入力 5kオームtyp
LINE入力 1Mオームmin
寸法 MCU:110X150(mm)
EVABD:75X90(mm)
付属品 USBケーブル1.8m
専用ACアダプター
(AC-IN 230Vmax)
専用ソフトウェアーEvTool

ブロック図
EVABOARD-MCU+MSM9841EVA BDは、概ね左図のように構成されています。
MSM9841コントロールキット専用ソフトEVTOOLなどで作られた音声データはUSB経由でMCUのROMに記録され、MIC、LINE入力からの音声データはEVABD上のMSM9841でコード化され、CN1経由でMCUのROMに記録される。記録された音声データはCN1経由でEVABD上のMSM9841に送られ音声再生する。
専用ソフトEVTOOLを使用してPCからMSM9841EVABDを制御できる他、MCUのキーボードでの制御も可能できる。
MIC IN、LINE INはMSM9841内蔵のampを使用しているので、内蔵ampの性能評価ができる。
MSM9841はステレオ対応なので、再生音はLR共にMSC1157で増幅されSPOUTする。
ML22Q54 コントロールキットのコントローラとしてML66Q525を使用しています。PCによるコントロールはUSBポート経由してML66Q525にコマンドを与える事で実現しています。
(参考)録音時間
4bitADPCM2 Fs=8kHz として約17分
16bitNLPCM Fs=8kHz として約4分16秒

MSM9841コントロールキットを用いた開発手順(1)音声データ作成
MSM9841コントロールキットでの開発に先立ち音声データを準備します。
音声データ作成は通常AR207(左図)を用いる事になりますが、既存のWAVファイルをそのまま使用する事もできます。
弊社では録音から音声データなどの制作を賜ります。
または当社HPで公開する無償・有償サンプルデータを使う事もできます。
☆音声データなどのDownLaod
☆AR207については、こちら。
開発手順(2)音声データの書きこみ1
音声データが準備できたら、専用ソフトEVTOOLでFlashROMに書きこむデータを作ります。
作られたデータはUSBポートを介してEVABOARD MCUのFlashROMにデータを書きこみます。
音声データの書き込みだけを行う場合であっても、MSM9841EVABDは接続しておきます。
左図はMSM9841コントロールキット専用ソフトEVTOOLインストールしたPCとEVABOARD MCUがUSBで接続され、EVABOARD MCUにMSM9841EVABDが接続された状態を示す。
☆詳しい資料はこちら!
ソフトウェアPDFファイル
開発手順(2)音声データの書きこみ2
音声データ作成は通常AR207を用いるますが、MSM9841EVABDのMICジャックにマイクロフォンを接続し、EVABOARD MCUを手動操作して、直接EVABOARD MCUのFlashROMにデータを書き込む事ができます。
録再装置の録音のアプリはこの接続を応用します。
注意!「開発手順(3B)音声データの音聞き評価2」の方法でのみ音聞き評価できます。
☆詳しい資料はこちら!
ハードウェアPDFファイル
開発手順(3A)音声データの音聞き評価1
音声データをEVABOARD MCUのFlashROMに書きこんだら、専用ソフトEVTOOLを操作して音聞き評価をします。
注意!「開発手順(2)音声データの書きこみ2」による手動操作でデータ書き込みしたデータの音声を音聞き評価する事はできません。
☆詳しい資料はこちら!
ハードウェアPDFファイル
開発手順(3B)音声データの音聞き評価2
スタンドアローンで音聞き評価するにはキースイッチを操作します。
デバイスMSM9841の持つ機能の全てを確認できます。
☆詳しい資料はこちら!
ハードウェアPDFファイル

開発手順(補足-応用)
MSM9841は2chステレオ再生機能を有する音声合成LSIで、上の概略機能(ブロック図)の説明通り、音声データ専用のメモリを使用しないのが大きな特長です。
専用にメモリを使用しないので、MSM9841はメモリ管理を外部依存する事になります。従って、音声データの管理は例えば右図MCUまたはPCが行います。
MSM9841を使用する製品例は製品固有のプログラムと音声データが混在するメモリシステム、PCのハードディスクなどが想定できます。
MSM9841はMIC/LINE入力が可能で、データのサイズ(時間長など)も外部に依存します。例えば、連続録音、一定時間分の保存などの応用も可能です。
また、通常はステレオでメロディー再生、ガンダンスなどを再生し、ユーザの要求で録音機能に切り替えるなどの製品応用なども考えられます。
MSM9841で再生しようとする音声データ、音源データはMSM9841コントロールキット上のフラッシュメモリに蓄えて開発を行いますが、製品では必ずしも専用にメモリを使用するとは限りません。それらの様子を右図の下部分で表しています。
MSM9841使用した製品の回路設計、ソフト、音源/音声データの技術的相談、設計開発を賜ります。Mail

EVABOARD MCU+MSM9841EvaBoardの説明

TOPページに戻る